※「コード進行に興味はあるけれど、理論の入り口を知りたい」という方に向けた記事です。
音の役割をイメージしやすくするために、ドラゴンクエストVの登場人物(ビアンカ・フローラ)で例えてます。
主人公が旅に出て、
仲間と出会って、
山場を越えて、
ちゃんと帰ってくる。
コード進行で言うところの 1→4→5→1 は
「はい、ここで終わりです」という感じがする。
でも、1→5→4→1 は、ちょっと違う。
主人公がいて、
一緒に過ごしてきたビアンカがいて、
「最大の選択肢」の時に、フローラを選ぶ。
えっ、そっち行くの? と、多くの人は思ったのではないか。
ゲームでこんなに真剣に悩むことなんてあっただろうか、というほどに。
これをコード進行で表すと、
もう一回続きがあるの? そんな気配が残る。
5 で締まりかけた空気が、
4 に行くことでふわっとほどける。
終わりそうで終わらない。
だから、何度も繰り返したくなる。
ここから少しだけ、理論と例えの話
コードには、それぞれ“役割”があります。
ドラゴンクエストⅤで例えると、こんな感じ。(異論はあると思いますが。)
● 1(トニック)=主人公
落ち着く場所。
その調の基本の位置であり、ここに戻ると安心するコード。
● 5(ドミナント)=ビアンカ(相棒)
主人公を“帰り道”へ導く力が強い。
トニックに対して最も強い関係性。5→1 は「帰ってきた」の象徴。
● 4(サブドミナント)=フローラ(意外な選択肢)
終わりに向かわず、物語を“広げる”方向へ動かす。
ドミナント程ではないがトニックとの関係性は強い。
▼Cメジャーのコードで表すとこうなります。
C → 1(トニック)=主人公
G → 5(ドミナント)=ビアンカ
F → 4(サブドミナント)=フローラ
5→4 はちょっとした“裏切り”に聴こえる
本来なら 4→5→1 と進むのが王道パターン。
でも 5→4 と逆走すると、
「終わりそうで終わらない」
という続きの気配が生まれる。
完全な安心感のある進行で終わらないから、何度でも繰り返し聞きたくなってしまう。
1→5→4→1 というコード進行を何度も聴きたくなる理由がこの「続きの気配」にあります。
まとめ
- 5 のときは“帰りたい力”がある
- 4 のときは“まだ続くよ”の空気がある
- 1 に戻ると“帰ってきた”になる
それぞれのコードの役割を知っているとより深く曲を理解できるし、
「こういう印象にしたい!」という狙ったアプローチに繋げられるようになっていきます。
ビアンカを選んだら、なんか安心。
フローラを選んだら、心残りが。
まさに今回のコード進行のたとえに合ってる。そんな風に思います。
デボラは・・・?
むしろ、今回の例えでびっくりしたのは、デボラの存在。リメイク作品で登場する、新たな花嫁候補ですね。
これがまた恐ろしいくらいに当てはまってるなと。
製作者の意図なのか、突き詰めた上での必然なのか。。。
結論だけ言うと、「Cに対してのB♭」となるのですが、、、それは次回に。
