【フラットワウンド弦レビュー】交換当日から3ヵ月後の変化の記録|ERNIE BALL FLATWOUNDBASS GROUP 4

アーニーボールフラットワウンド弦レビュー記事の画像

フラットワウンド弦について「どのくらい使ったらどんな変化があるか?」という研究の記事です。

フラットワウンド弦とは

  • 表面が平ら(フラット)な巻き線で、フィンガーノイズがほぼ無い
  • ツルツルした手触りで指の引っ掛かりが少なく、滑らかな演奏感
  • 中低域が強調された丸く温かみのある音
  • ラウンドワウンド弦より、サスティン(音の伸び)が短い
目次

この記事の目的と比較方法

なぜ変化を比較をするのか

  • 「寿命が長い弦」という認識だが、音の変化を記録したい
  • 交換当日(新品)、2ヶ月目、3カ月目での状態を確認したい
  • ソロ・ベースとの相性を確認したい

使用した弦

クローム・メッキ・フラット・ワイヤーの巻線を使用した、フラット・ワウンドのベース弦です。スムースなフィーリング、ソフトでよりメローなサウンドで、ジャズやブルースなどのプレイヤーに古くから人気が高いモデルです。

録音環境

  • ベース本体:
     Bacchus WOODLINE (パッシブ)
  • 録音方法:
     LiveTrack L6 (デジタルミキサー)
  • セッティング:
     L6のみ(EQ、ホールリバーブ、コンプ)
  • 部屋の湿度:
     交換当日:54% 2ヶ月目:40% 3か月目:48%

実際の音を比較

普段、ソロ・ベースではフラットワウンド弦を使ってます。
今回はディズニー楽曲「ハイ・ホー」のショート版ソロ・ベースをサンプル曲としました。低音域~高音域やハーモニクスを取り入れてます。
交換当日・2ヶ月目・3か月目のそれぞれの比較です。

比較動画

「これって練習量の違いじゃないんだ?」と言われる(言われた)くらい、結構な差が出ました。
▼実際の音はこちらの動画をご参考ください。

音の状態

交換当日
・キラキラした高音の倍音が多い
・音の立ち上がりが早い

●2ヶ月目
・高音の倍音がだいぶなくなる
・渋みのある低音になる
・音の立ち上がりが遅くなる
・ハーモニクスの音が丸くなる

3か月目
・特に1弦(1番細い弦)で高音の倍音がなくなる
・低音は2ヶ月目とあまり差がない
・音の立ち上がりがさらに遅れる
・サスティンが短くなっているはずだが、体感としては気にならず。

弦の状態

●交換当日
・弦にハリがある状態
・見た目的にも金属のツヤがある

●2ヶ月目
・弦のハリがなくなってくる(やわらかくなる)
・弦高調整やトラスロッド調整をしても、ビビりを消すのが難しくなる

●3か月目
・弦のハリが、さらになくなる
・やわらかい分弾きやすくもある
・ビビりがまた少し増える

変化の印象

  • チューニング調整の方向性が変わる
  • 弦自体が柔らかくなるので、使う握力が減る分弾きやすくなる
  • 増えたビビりを抑えるなら弦高を上げる必要がある

交換して50日ころから、弦や音の変化が急激にみられました。交換当日と2ヶ月目との音の差が明らかなのが興味深いです。アーニーボール弦の性質でしょうか。

長く使っていくと
劣化するというイメージではなく、ベース本来の低音担当をするなら、味わいのある音に育っていく印象です。

音の重心
交換したばかりの状態では、高音の倍音がよく鳴り、音の重心がミドル側にある印象です。
長く使うほど高音が鳴らなくなり(音に丸みがある感じ)、音に深みが出て、重心がロウ側に寄っていく印象です。

弦の状態
時間が立つほど、弦高調整やトラスロッド調整をしてもビビりを消すのが難しくなります。
弦が柔らかくなり振幅が大きくなることや、フレットに当たる箇所の劣化が原因。
今回はベース単体での動画なのでビビりが目立ちますが、アンサンブルに入ると気にならないです。(好みによる)

各弦の劣化の違い
弦長調整は交換当日と2ヶ月目では大きな違いがでました。交換当日は太い弦は長く、細い弦ほど短い調整になってキレイに並びましたが、2ヶ月目以降はばらばらに。

▼弦長調整の参考写真。2か月目、3か月目のアップ撮影を忘れてしまったため、動画からのスクショにて失礼します。

ERNIEBALL弦長調整の写真1

弦交換タイミングの目安

一般的な寿命

フラットワウンド弦は長寿命(半年〜1年、もしくは切れるまでという見解も)

今回の比較から見える目安

  • 交換当日:
  • 2カ月目:深みは良いがビビりが増える。ここらへんでの交換もあり
  • 3カ月目:音の深みは2か月目より若干増す。長く使うなら通過点

▼弦の劣化とはどういう状態か?調べた記事はこちら

ソロ・ベース視点では?

長期使用による弾きやすさと調整のポイント

  • 交換当日と3か月目では、弦高・ネック調整・オクターブ調整(弦長)すべてが変わっている
  • 弦高を上げるか、ビビりを許容するか
  • 多弦を押さえる運指のソロ・ベースでは“許容”のほうが弾きやすい

新品〜3カ月のどの状態が向いているか

  • 新品:明るく輪郭が強い
  • 2ヵ月~:深みが出て馴染むが、ビビりが出てくる頃でもある

体感としては、どちらの状態が好きか?で選んでよいと感じます。
自分は交換したばかりの音の方が好きですが、頻繁な交換となると金銭面ではかなりの痛みを伴います。

まとめ

3か月目までの状態の研究記事でした。
フラットワウンド弦は長く使った方が独特の味わいが出る印象です。
2か月くらい経った方が、フラットワンドの音を堪能できるように思えます。
長く使うことでしか出せない音の味わい。いいですね。

一方、フィンガーノイズやビビりが気になる方や、ソロ・ベースの演奏なら、新品状態に近いフラットワウンド弦の方が相性はよさそうです。

購入リンク

ERNIE BALL FLATWOUNDBASS GROUP 4 の購入はこちら

サウンドハウス Amazon 楽天 

目次