普段、ソロ・ベースではフラットワウンド弦を使ってます。
今回は弦の種類ではなく「弦の状態」について、音や弦の状態はどのくらい使ったらどう変わるか?
という研究を記事にしていきますので、ご参考となれば幸いです。
フラットワウンド弦とは
- 表面が平ら(フラット)な巻き線で、フィンガーノイズがほぼ無い
- ツルツルした手触りと指の引っ掛かりがない滑らかな演奏感
- 中低域が強調された丸く温かみのある音で、サスティン(音の伸び)が短い
この記事の目的と比較方法
なぜ変化を比較をするのか
- 「寿命が長い弦」という認識だが、音の変化を記録したい
- ソロ・ベースでの印象はどう変わるか確認したい
- 今回は交換後2か月目の状態。今後、3カ月後と交換後の新品を記事に追加予定
使用した弦

- ERNIE BALL FLATWOUNDBASS GROUP 4
- ゲージ:040、060、070、095
- 使用頻度:1日平均2時間
録音環境
- ベース本体: Bacchus WOODLINE (パッシブ)
- 録音方法: LiveTrack L6 (デジタルミキサー)
- セッティング: L6のみ(EQ、ホールリバーブ、コンプ)
- 部屋の湿度: 40%ほど
張り替え2ヵ月後の音(動画あり)
▼参考動画
2ヶ月後の音
● 音の深みが増し、渋さが出てくる
2カ月目に入ると、倍音が落ち着き音に深みが出て、あたたかさが増す印象。
新品の明るさや張りは控えめになり、渋めのトーンが好きな人には良い状態。
ハーモニクスも、こころなしか暖かい気が。
● ビビりが出やすくなる
弦高調整やトラスロッド調整をしても、ビビりを消すのは難しくなる。
弦が柔らかくなり振幅が大きくなることや、フレットに当たる箇所の劣化が原因。
● 弦が柔らかくなり、調整の方向性が変わる
弦自体が柔らかくなるので、使う握力が減る分弾きやすくなる。
増えたビビりを抑えるには弦高を上げる必要がある。弦高を上げる分、弾きにくくなる。
フラットワウンド弦はどう劣化する?
倍音の変化
新品 → 明るい
1〜2カ月 → 落ち着く
3カ月以降 → いわゆる“枯れ”方向となるか?
アタックの変化
角が取れていく
指弾きのニュアンスが変わる
サスティンの変化
徐々に短くなるが、2ヵ月後の体感として大きな変化は感じられず
ビビりの出やすさ
弦が柔らかくなることで発生
調整しても消えにくい
単音やアンサンブルではあまり気にならない(好みによる)
ソロ・ベース視点での評価
新品〜2カ月のどの状態が向いているか
- 新品:明るく輪郭が強い
- 2ヵ月:深みが出て馴染むが、ビビりが出てくる頃でもある
体感としては、どちらの状態が好きか?で選んでよいと感じます。
長期使用による弾きやすさと調整のポイント
- 弦高を上げるか、ビビりを許容するか
- 多弦を押さえる運指のソロ・ベースでは“許容”のほうが弾きやすい
弦交換タイミングの目安
一般的な寿命
フラットワウンド弦は長寿命(半年〜1年、もしくは切れるまでという見解も)
今回の比較から見える目安
- 2カ月目:深みは良いがビビりが増える。ここらへんでの交換もあり
- 3カ月目:後日追加予定 おそらく更なるビビり対策必須
まとめ
まずは2か月目の状態をまとめた記事でした。フラットワウンド弦は長く使った方が味が出る印象。
一方、フィンガーノイズやビビりが気になる方やソロ・ベースの演奏なら、新品状態のフラットワウンド弦の方が相性はよさそう。
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